ジャーナル

人見知りや後追いはいつからいつまで?始まる時期、しないときの考え方と接し方

· 7分で読めます

This article is also in English

Este artigo também está em português

Este artículo también está en español

大人のひざの上でカメラに向かって両手を伸ばす赤ちゃん。別の大人の手が赤ちゃんのほうへ伸びている。
写真:Brooke Balentine(Unsplash)

人見知りはいつから始まりますか?

人見知りは、横浜市港北区福祉保健センターの子育て資料によると一般に生後6か月過ぎに始まり、8か月ごろがピークです。個人差が大きく、早い子は4か月ごろから始まり、1歳過ぎまで続く場合もあるとしています。

米国の医師が執筆する医学情報サイトの日本語版、MSDマニュアル家庭版は、正常な人見知りは生後約8〜9か月で始まり、2歳までに治まるとしています。国立成育医療研究センターが公開している乳幼児健診の医師向けマニュアルの解説でも、8か月になると人見知りが始まり、親とほかの人との違いがわかって、親以外の人に不安をもって接するようになるとされています。

時期 よくみられること 出典
生後4〜5か月 早くも分離不安を見せる赤ちゃんがいる 米国小児科学会(AAP)
生後6か月過ぎ 人見知りが始まる(早い子は4か月ごろ) 横浜市港北区
生後8か月ごろ 人見知りがピークになる 横浜市港北区
生後8〜9か月ごろ 人見知りが始まる MSDマニュアル家庭版
生後9か月ごろ 多くの赤ちゃんで分離不安がはっきりする AAP
生後9〜10か月ごろ 後追いをするようになる 健診マニュアルの保健指導例
生後10か月〜1歳半 分離不安がもっとも強くなる MSDマニュアル家庭版、AAP
2歳ごろ 分離不安と人見知りが治まっていく MSDマニュアル家庭版

こども家庭庁の母子健康手帳情報支援サイトは、人見知りの時期や程度は子どもによってまちまちで、家族と見慣れない人の区別ができるようになった証拠だとしています。米国小児科学会(AAP)も、生後3か月ごろは知らない人とも落ち着いて接していた赤ちゃんが、知らない人が近づくと体をこわばらせるようになるのはこの時期には正常で、心配はいらないとしています。以前は平気だった親戚やよく会うベビーシッターでも、急に近づくと隠れたり泣いたりすることがあるそうです。

後追いとは何ですか?

後追いは、身近な大人が見えなくなったり離れようとしたりすると、泣いたりあとを追おうとしたりする様子のことです。国立成育医療研究センターが公開している健診マニュアルの保健指導例は、9〜10か月ごろの赤ちゃんは離れることへの不安(分離不安)を持つようになり、後追いをするようになると説明しています。母子健康手帳にも、9〜10か月ごろの保護者の記録に「後追いをしますか」という質問があります。

MSDマニュアル家庭版は、分離不安を、親や主な養育者から引き離されたときに不安を覚える正常な発達段階としています。この時期に親や養育者が部屋を離れたとき赤ちゃんが泣くのは、親や養育者への愛着が芽生えたことを示す、という説明です。

AAPによると、8〜12か月の赤ちゃんは、隣の部屋に行くだけでも、姿が見えなくなるたびにぐずって泣くことがあります。寝るときに離れるのを嫌がり、夜中に目を覚まして探すこともあるとしています。

兵庫県尼崎市の9〜10か月児健診の講話資料は、安心できる身近な大人との心の絆ができてくると、その人とほかの人との区別がつき、後追いや人見知りが出てくるとしています。健診マニュアルの解説では、はいはいが始まる8か月以降は後追いが激しくなるとされています。

後追いはいつまで続きますか?

後追いのもとになる分離不安は、MSDマニュアル家庭版によると典型的には生後10か月〜1歳半にもっとも強くなり、2歳ごろまで続きます。AAPも、分離不安はふつう10〜18か月にピークを迎え、1歳後半のあいだに薄れていくとしています。

MSDは、親や養育者が見えなくても存在していると理解し、いずれ戻ってくると信頼できるようになると、分離不安は消えていくと説明しています。2歳を過ぎても続く場合に問題とみるかどうかは、それによって子どもの成長がどの程度妨げられているかによる、としています。

AAPは、就学前の時期を過ぎても毎日のように分離不安が続くことはまれだとしています。人見知りについては、横浜市港北区の資料が1歳過ぎまで続く場合もあるとし、MSDは2歳までに治まるとしています。

後追いをしないのは心配ですか?

後追いの時期や程度には個人差があると、兵庫県尼崎市の9〜10か月児健診の講話資料は説明していて、後追いや人見知りを発達の一つの段階としています。米国小児科学会(AAP)も、乳児期には分離不安がみられないまま、1歳3か月や1歳6か月ごろになって離れることを嫌がり始める幼児が多いとしています。

母子健康手帳の「後追いをしますか」という質問は、9〜10か月ごろの保護者の記録にあり、このページは医療機関やこども家庭センターなどで参考にされます。健診マニュアルによると、9〜10か月児健診では、呼びかけに応じて目が合うか振り向くか、おもちゃで一人で遊ぶか、喃語、拍手やバイバイなどのまね、人見知りなどをあわせてみることになっています。

後追いのほかにも、呼びかけに振り向かない、周りのことに関心が薄いなど気になる様子があるときは、9〜10か月児健診やかかりつけの小児科で相談してください。健診マニュアルによると、ほとんどの市区町村で3〜4か月児健診が行われ、ついで9〜10か月児健診が行われています。

人見知りや後追いにはどう接すればいいですか?

人見知りする赤ちゃんには、急にほかの人に抱かせず、少しそばにいて慣れてから抱いてもらうよう、横浜市港北区福祉保健センターの資料は勧めています。泣いたらすぐに抱いて安心させること、安心できる大人と一緒に、ほかの赤ちゃんがいる場所に出かけてみることも挙げています。

こども家庭庁の母子健康手帳情報支援サイトは、同じくらいの年の子と一緒にいる機会を少しずつ作るよう勧めています。MSDマニュアル家庭版は、祖父母を急に知らない人のように扱うこともあると前もって知っておき、祖父母にも伝えておくと、赤ちゃんの行動を誤解せずにすむとしています。新しいベビーシッターに来てもらうときは、事前にその人も交えて家族で過ごす時間をもつとよいそうです。

後追いについて、尼崎市の資料は一つの発達段階としてやさしく受け止めるよう勧めています。MSDは、親がそばを離れるのを控えたりあきらめたりすると子どもの成長の妨げになる場合があるとし、離れるときの工夫を挙げています。AAPの助言とあわせると、次のとおりです。

  • 預ける相手は、赤ちゃんが見慣れた人にする(MSD)。
  • 離れる前に授乳し、昼寝をさせる。空腹や疲れで分離不安が強くなることがあるため(MSD、AAP)。
  • 離れるときは決まったやり方で、落ち着いて安心させる(MSD)。
  • しっかり向き合って愛情を示したら、手短にお別れする。長引かせると不安も長引く(AAP)。
  • 戻ると約束した時間には戻る(AAP)。
  • 家の中で別の部屋に行って泣かれたら、すぐ戻るのではなく、別の部屋から声をかける(MSD、AAP)。

どんなときに相談したほうがいいですか?

人見知りや後追いで心配なことは、乳幼児健診やかかりつけの小児科で相談できます。こども家庭庁の母子健康手帳情報支援サイトによると、こども家庭センターや保健所、市町村保健センターなどでは電話相談も受け付けています。

  • 人見知りがとても強い、または長引いている。MSDマニュアル家庭版は、すぐに診察を受けるよう勧めています。
  • 2歳を過ぎても、離れる不安のために保育所や幼稚園に通えない、友達とふつうに遊べない。MSDは、受診が必要としています。
  • 子どもが離れて過ごすことになかなか慣れないと感じる。AAPは、かかりつけの小児科医に相談するよう勧めています。
  • 保護者自身が子育てに不安や困難を感じる。母子健康手帳の保護者の記録には各月齢でこの質問があり、気になることがあれば医師や保健師、助産師などに相談するよう呼びかけています。

公的な情報

執筆:MyBaby編集部. 情報源の選び方と確認のしかた(英語).

MyBabyは医療機器ではなく、医学的な助言、診断、治療を行うものではありません。赤ちゃんの健康について気になることがあるときは、必ずかかりつけの小児科医や助産師に相談してください。

覚えておくより、記録しておきましょう。

ダウンロードも記録も無料です。iPhoneとAndroidで使えます。

App StoreからダウンロードGoogle Play で手に入れよう