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赤ちゃんの歯が生える時期と順番は?乳歯20本の目安、熱との関係、フッ素の量

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青い目の赤ちゃんが、木のおもちゃのブロックを両手で持って口に当てている。
写真:Colin Maynard(Unsplash)

赤ちゃんの歯が生える時期はいつですか?

赤ちゃんの乳歯は、日本小児歯科学会によると生後6〜9か月ごろに下の真ん中の2本から生え始めます。こども家庭庁の母子健康手帳情報支援サイトは、生後6〜7か月ごろに下の前歯から生え始め、2歳半〜3歳ごろに上下10本ずつ、合計20本が生えそろうとしていて、生える時期や順序には個人差があると添えています。

日本小児歯科学会は2015〜2016年に、全国29の歯科大学・歯学部で生後3か月〜3歳11か月の子ども8,724人の乳歯を調べました。最初に生える下の前歯の平均の月齢は男児で6.8か月、女児で7.5か月で、1984年の前回調査(男児8.0か月、女児9.0か月)より早くなっていました。

同学会はこの調査をもとに、それぞれの歯が生える標準的な時期を、平均値の前後に標準偏差1つ分をとった範囲で示しています。表は男児で生える順に並べていて、女児では上下の手前の奥歯の順番が入れ替わります。

歯(生える順) 男児 女児
下の前歯(下顎乳中切歯) 5〜9か月 6〜9か月
上の前歯(上顎乳中切歯) 7〜11か月 7〜11か月
上の前歯の隣(上顎乳側切歯) 9か月〜1歳2か月 9か月〜1歳1か月
下の前歯の隣(下顎乳側切歯) 9か月〜1歳3か月 9か月〜1歳2か月
下の手前の奥歯(下顎第一乳臼歯) 1歳1か月〜1歳6か月 1歳1か月〜1歳7か月
上の手前の奥歯(上顎第一乳臼歯) 1歳1か月〜1歳7か月 1歳1か月〜1歳7か月
上の糸切り歯(上顎乳犬歯) 1歳2か月〜1歳8か月 1歳3か月〜1歳9か月
下の糸切り歯(下顎乳犬歯) 1歳2か月〜1歳9か月 1歳4か月〜1歳9か月
下のいちばん奥の歯(下顎第二乳臼歯) 1歳11か月〜2歳7か月 1歳11か月〜2歳7か月
上のいちばん奥の歯(上顎第二乳臼歯) 2歳0か月〜2歳11か月 2歳1か月〜2歳10か月

乳歯が生える順番は?

乳歯が生える順番は、日本小児歯科学会の全国調査では、下の前歯、上の前歯、前歯の隣の歯、手前の奥歯(第一乳臼歯)、糸切り歯(乳犬歯)、いちばん奥の歯(第二乳臼歯)の順で、最後に生えるのは上のいちばん奥の歯でした。糸切り歯は、手前の奥歯よりもあとに生えてきます。

同じ調査では、上下の前歯の隣の歯どうしや、上下の手前の奥歯どうしのように、生える時期が近く、平均の差がはっきりしない歯もありました。日本小児歯科学会は、歯が離れたり少しねじれたりして出てくることもあるもののあまり心配はいらず、時期にも個人差があるのであまり気にしなくてよいとしています。

1歳のときに生えている乳歯は、同じ調査で平均8本でした。母子健康手帳の9〜10か月頃の保護者の記録には、はいはいやつかまり立ちをした時期を書く欄と並んで、歯の生え始めの月齢と、歯が生えた月日を図に書き込む欄があります。

歯が生えるのが早いとき、遅いときは?

乳歯が生え始める時期には幅があり、日本小児歯科学会の全国調査では、下の前歯が生えた月齢は男児で生後3か月〜1歳2か月、女児で3か月〜1歳1か月にわたっていました。同学会は、遅い場合は1歳を過ぎてからようやく生えてくることもあるとしています。

歯が生える前には、生える場所の歯ぐきが大きく膨らみ、指で軽く触ると歯のある部分が白くなって触れることができる、と同学会は説明しています。1歳でまだ生えていなくても、歯ぐきがほかの部分より膨らんでいれば歯がある証拠なので心配はないそうです。1歳3か月ごろになってもまだ生えてこない場合は、小児歯科専門医かかかりつけの歯科医院での相談を勧めています。

生まれたときにすでに生えている歯は、先天歯(先天性歯)と呼ばれます。日本小児歯科学会によると、授乳のときに乳首に当たって痛んだり、赤ちゃんの舌の裏が傷ついたりすることがあり、根が十分に育たずにぐらぐらして抜け、気管に吸い込んでしまう(誤嚥する)危険もあるため、早めに小児歯科専門医に相談するよう勧めています。

生まれて間もない赤ちゃんの口の中に、白い小さなかたまりが1〜数個みられることもあります。同学会によると、歯が育つ過程で組織の一部がうまく吸収されずに残ったもので、乳歯が生えるころには自然に消えるため、治療は必要ありません。

歯が生えるときはどんな様子になりますか?熱は出ますか?

歯が生える前後には、泣く、むずかる、よく眠れない、飲みや食べが悪くなる、よだれが増える、歯ぐきが赤くなって押すと痛がる、物をよくかもうとするといった様子がみられることがありますが、歯が生えることで発熱は起こらないと、MSDマニュアル プロフェッショナル版は説明しています。発熱があって特にむずかる子は、歯が原因ではないので、ウイルスや細菌の感染症がないかを調べてもらうべきだとしています。

2016年に米国小児科学会の学術誌『Pediatrics』に掲載されたMassignanらのメタ分析は、0〜36か月の子ども計3,506人を対象にした16の研究をまとめたものです。歯が生える時期に何らかのサインや症状がみられた割合は70.5%で、多かったのは歯ぐきの刺激症状(86.81%)、不機嫌(68.19%)、よだれ(55.72%)でした。体温は上がることがあっても、発熱といえる程度ではなかったと結論づけています。

歯が生えるころには、歯ぐきが水ぶくれのように黒っぽく腫れる萌出性嚢胞(ほうしゅつせいのうほう)がみられることもあります。日本小児歯科学会は、歯が生えると自然に消えるので治療の必要はなく、歯の生え方にも影響しないとしています。

むずかるときの対応として、MSDマニュアルは、固いものや冷たいものをかませるといくらか落ち着くことがあるとしています。歯固めを首から下げるのは避けるべきで、歯ぐきに塗るジェルはほかの方法より効果があるわけではなく、勧められないとしています。

歯が生えたら、歯みがきとフッ素はどうすればいいですか?

歯が生えてから2歳までは、フッ化物(フッ素)濃度900〜1000ppmFの歯みがき剤を米粒程度(1〜2mm程度)使い、寝る前を含めて1日2回みがくことを、日本口腔衛生学会、日本小児歯科学会、日本歯科保存学会、日本老年歯科医学会の4学会が2023年の推奨で勧めています。乳歯が生え始めたらガーゼやコットンでお口のケアの練習を始め、歯ブラシに慣れてきたら保護者が歯ブラシでみがき始める流れです。

4学会の推奨は、2歳までの使い方として次のことも挙げています。

  • 歯みがき剤はごく少量にする。歯みがきの後に、ティッシュなどで軽く拭き取ってもよい。
  • 歯みがき剤は、子どもの手が届かない所に保管する。
  • 歯みがきについて、歯科医師などの指導を受ける。

3〜5歳になると、同じ濃度の歯みがき剤をグリーンピース程度(5mm程度)使う推奨になります。

こども家庭庁の母子健康手帳情報支援サイトは、歯が生える前から口の中を指でやさしく触って準備し、前歯が生えてきたらガーゼみがきなどから始めて、徐々に歯ブラシに慣れさせるよう勧めています。みがくときは1本5秒ぐらいで十分で、歯ブラシの刺激に慣れて歯みがきを好きになってもらうことが大切だとしています。

日本小児歯科学会は、寝ているあいだは唾液が減ってむし歯菌が増えやすいため、少なくとも寝る前は必ず仕上げみがきをするよう勧めています。同学会は、夜中の頻繁な授乳や、寝るときに哺乳びんでミルクを飲みながら眠ってしまうことも、むし歯のリスクを高めるとしています。

歯の表面に直接フッ化物を塗るフッ化物塗布は、母子健康手帳情報支援サイトによると、歯科医院や保健所、市町村保健センターなどで行われています。日本小児歯科学会は、下の前歯が生えてきたころから定期的に歯科に通い、上下の前歯が生えてきたらフッ化物の塗布をしてみるよう勧めています。母子健康手帳の1歳6か月の頃の保護者の記録にも、フッ化物の塗布やフッ化物配合歯みがき剤を使っているかを尋ねる質問があります。

歯のことで受診や相談をしたほうがよいのはどんなときですか?

熱があって機嫌が悪いときは歯のせいと決めつけずにかかりつけの小児科に、歯の生え方や形、色で気になることがあるときは歯科医院や乳幼児健診で相談してください。母子健康手帳の9〜10か月頃の保護者の記録にも、「歯の生え方、形、色、歯肉などについて、気になることがありますか」という質問があります。

  • 熱があり、特にむずかる。MSDマニュアルは、歯が生えることではこうした症状は起こらないとして、感染症を調べてもらうよう勧めています。
  • 生後3か月未満で38℃以上の熱がある、水分がとれずおしっこが少ない、けいれんを起こした、吐くのが続く。長野市保健所の「子どもの救急・急病ガイドブック」は、どれも急いで受診する目安に挙げています。
  • 呼吸が苦しそう、ぐったりしている、何度も吐く、意識を失うような様子がある。こども家庭庁の母子健康手帳情報支援サイトは、必ず医療機関を受診するよう呼びかけています。同じサイトによると、休日や夜間に受診するか迷ったときは、こども医療でんわ相談(#8000)で小児科医師や看護師から助言を受けられます。
  • 1歳3か月ごろになっても歯が生えてこない。日本小児歯科学会は、小児歯科専門医かかかりつけの歯科医院での相談を勧めています。
  • 生まれたときから歯が生えている。同学会は、早めに小児歯科専門医に相談するよう勧めています。
  • 歯に白い線があり、歯ブラシでみがいても取れない。同学会は、むし歯のなりかけである白斑(はくはん)の可能性を挙げ、汚れを毎日落としてフッ化物の塗布などをすると、元の歯に戻る可能性があるとしています。

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公的な情報

執筆:MyBaby編集部. 情報源の選び方と確認のしかた(英語).

MyBabyは医療機器ではなく、医学的な助言、診断、治療を行うものではありません。赤ちゃんの健康について気になることがあるときは、必ずかかりつけの小児科医や助産師に相談してください。

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