おむつ

新生児のうんちの色は何色が正常?便色カードの見方、4番のとき、黄疸との関係

· 10分で読めます

This article is also in English

Este artigo também está em português

Este artículo también está en español

Diesen Artikel gibt es auch auf Deutsch

医師の監修は受けていません。 この記事は、末尾に挙げた機関が公開している情報をまとめたものです。医学的な助言ではありません。赤ちゃんを診ている医療者の指示に必ず従ってください。

白い凹凸のあるベッドカバーの上で、おむつ姿の新生児がほほえんでいる。そばに大人の手と肩がぼんやりと写っている。
写真:Marius Muresan(Unsplash)

新生児のうんちの色は何色が正常ですか?

厚生労働科学研究班の「胆道閉鎖症早期発見のための便色カード活用マニュアル」(2012年、国立成育医療研究センター掲載)によると、新生児のうんちは、生後48時間以内に出る緑がかった黒色の胎便から、生後2〜4日ごろの移行便を経て、黄色から茶色の顆粒便に変わります。この黄色から茶色の便が正常便です。移行便は黒緑色の胎便と黄色の便が混ざったもので、だんだん黄色みが強くなっていきます。

便色カード活用マニュアルによると、母乳だけで育つ赤ちゃんのうんちは、育児用ミルクで育つ赤ちゃんより黄色みがやや強いといわれています。札幌市衛生研究所も、健康な赤ちゃんのうんちは黄色味を帯びていて緑色が混じることもあると説明しています。

色で特に注意が必要なのは薄い色です。こども家庭庁の母子健康手帳(府令様式)は、うんちが便色カードの1番〜3番に近い色のときは胆道閉鎖症などの病気の可能性があるとして、1日も早く小児科医、小児外科医等の診察を受けるよう求めています。

うんちの色 目安 出典
緑がかった黒色でねばねばしている(生後48時間以内) 胎便で、正常 便色カード活用マニュアル
黒緑色と黄色が混ざる(生後2〜4日ごろ) 移行便で、だんだん黄色みが強くなる 便色カード活用マニュアル
黄色から茶色 正常便。母乳だけの子は黄色みがやや強いといわれる 便色カード活用マニュアル
オレンジ色 新生児のうんちは黄色かオレンジ色が本来の色 NHS 111 Wales(英国)
緑色 機嫌がよく食欲があれば心配いらない 便色カード活用マニュアル
便色カードの1番〜3番に近い薄い色(うすいクリーム色、うすいウグイス色など) 1日も早く小児科医、小児外科医等の診察を受ける 母子健康手帳(府令様式)、便色カード活用マニュアル
赤い、血が混じる 血の可能性があり、量にかかわらず診てもらう 米国小児科学会(AAP)
黒い(胎便の時期のあと) 腸の中で黒くなった血の可能性があり、医師に相談する 米国小児科学会(AAP)

母子健康手帳の便色カードはどう使いますか?

便色カードは母子健康手帳の中にあるうんちの色見本で、こども家庭庁の母子健康手帳(府令様式)は、明るいところでカードの色と赤ちゃんのうんちを見比べるよう書いています。札幌市衛生研究所の説明では、カードには色の薄い順に1番〜7番が並んでいて、そのうちうんちの色にもっとも近い番号を選びます。

便色カード活用マニュアルによると、便色カードは胆道閉鎖症などを早く見つけるためのもので、2012年度から全国の母子健康手帳に載っています。札幌市衛生研究所によると、胆道閉鎖症は肝臓でつくられた胆汁の通り道(胆道)がふさがって胆汁を出せなくなる病気で、胆汁が流れないためにうんちが黄色味を帯びず白っぽくなっていきます。厚生労働省の指定難病の資料では、わが国での発生頻度は7,000〜10,000出生に1人とされています。札幌市衛生研究所は、胆道閉鎖症は自然に治ることはなく手術が必要で、早期発見と早期治療(外科手術)がとても大切だとしています。

札幌市衛生研究所の案内では、カードの右端の細長い部分をキリトリ線で切り離し、うんちに近づけて見比べます。便色カード活用マニュアルは日中の明るい部屋で見比べることを勧め、夜でも昼光色の明るい照明の部屋なら大丈夫としています。札幌市衛生研究所は、暖色系の照明や床置きの間接照明、遮光カーテンを使っている部屋では、うんちの色を正確に判断できない場合があるとしています。

母子健康手帳の便色の記入欄は生後2週、生後1か月、生後1〜4か月の3回分で、観察した日と当てはまる色番号を書き込みます。便色カード活用マニュアルは3回目を生後2か月に行うよう勧めていて、胆道閉鎖症の赤ちゃんの大部分が生後2か月までに淡黄色便を出すことを理由に挙げています。母子健康手帳(府令様式)は、生後4か月くらいまではうんちの色に注意が必要だとしています。2012年の便色カード活用マニュアルは、生後5か月になるまで日ごろから見比べるよう書いています。

母子健康手帳には、1番〜3番に近い色だと思うとき、または4番〜7番だったのが1番〜3番に近くなったときは、胆道閉鎖症などの病気の可能性があるので、1日も早く小児科医、小児外科医等の診察を受けるよう書かれています。3番と4番の中間のように迷うときは、小さい方の番号を選んで3番とするよう、便色カード活用マニュアルと札幌市衛生研究所はどちらも勧めています。そのうえで、マニュアルは1日も早く最寄りの産科か小児科を、札幌市衛生研究所はすぐに小児科などを受診するよう書いています。

受診するときは、「子どものうんちの色が3番です」のように番号で伝え、うんちのついたおむつを持っていくよう札幌市衛生研究所は勧めています。便色カード活用マニュアルによると、時間がたつと便の色が変わるので、なるべく新しい便を持っていくのがよいそうです。

便色カード活用マニュアルは、便色カードは診断の道具ではなく、1番〜3番というだけでは胆道閉鎖症かどうかは判断できないと説明しています。同じマニュアルによると、胆道閉鎖症と診断された赤ちゃんの保護者は、生後1か月ごろのうんちの色を、うすいクリーム色、メロンパンの色、レモン・イエロー色、うすいウグイス色などと振り返っています。マニュアルは、生後1か月で白くないから胆道閉鎖症ではないと思い込むのは危険だとしています。

便色カードで4番なら大丈夫ですか?

便色カード活用マニュアルは「4番ならば安心というわけではありません」として、4番のときは、その後うんちの色が薄くなって1番〜3番に近づかないかに注目するよう求めています。

マニュアルのQ&Aによると、胆道閉鎖症の赤ちゃんの20〜30%は、生後1か月の時点のうんちが4番や5番〜7番でも、1か月健診のあとに1番〜3番に近いうんちが出ます。反対に、4番だったうんちが5番〜7番のように濃くなっていくなら、胆道閉鎖症の可能性は低いと考えてよいとしています。

札幌市衛生研究所も、4番以上のうんちが出ていても胆道閉鎖症の疑いがないとは言いきれないとしています。うんちの色は腸を通る時間などの影響を受け、胆道閉鎖症でも色の変化に波があることはよくあるためです。札幌市衛生研究所は便色カードで確認を続け、1番〜3番に近づいたときはすぐに小児科などを受診するよう案内しています。

黄疸があるとき、うんちの色はどう見ればよいですか?

便色カード活用マニュアルによると、黄疸がある赤ちゃんでは、母乳性黄疸ならうんちは4番〜7番に近い色、精査や治療を急ぐ胆道閉鎖症なら1番〜3番であることが大きな違いです。同じマニュアルは、新生児の90%にみられる生理的黄疸は生後14日までに見た目では消えるのに対し、胆道閉鎖症の黄疸は消えずに続くか、いったん消えてから再び現れると説明しています。胆道閉鎖症の主な症状として挙げているのは、生後14日以降も続く黄疸、淡黄色便、濃黄色尿の3つです。

札幌市衛生研究所によると、赤ちゃんには生後2〜3日で黄疸がみられることがあり、ふつう1〜2週間続きます。母乳を飲んでいる赤ちゃんでは、もっと長く、ときには1か月以上続くこともあります。こうした黄疸では皮膚が明るい黄色になるのに対し、胆道閉鎖症では皮膚がくすんだ黄色になり、目立たないため見逃されることが多いそうです。

母子健康手帳(府令様式)は、生後2週を過ぎても皮膚や白目が黄色いとき、おしっこが濃い黄色のときにも、すぐに医師等に相談するよう書いています。黄疸が強いときや、黄疸があってとても眠そうにしているときの受診の目安は、新生児が夜寝ないときの相談の目安にまとめています。

札幌市衛生研究所は、健康な赤ちゃんのおしっこは色が薄くおむつにほとんど色がつかないのに対し、胆道閉鎖症の赤ちゃんではおむつにはっきり色がつくようになると説明しています。胆道閉鎖症の赤ちゃんもしばらくは食欲があり体重も順調に増えるため、日ごろからうんちの色、黄疸、おしっこの色に注意しておくことが重要だとしています。

緑色のうんちや白いつぶつぶは心配ありませんか?

札幌市衛生研究所は、緑色のうんちに問題はなく、黄色いうんちに混じる白いつぶつぶも心配ないと説明しています。緑色になるのは、うんちに含まれる黄色の色素が腸の中で酸化することがあるためです。便色カード活用マニュアルも、黄色のビリルビンが腸内で酸化されて緑色のビリベルジンになるためだとして、赤ちゃんの機嫌がよく食欲があれば心配いらないとしています。

ただし札幌市衛生研究所は、緑色でも色の濃さが1番〜3番のように薄いときは胆道閉鎖症の疑いがあるので、すぐに小児科などを受診するよう呼びかけています。当てはまる番号が見つからないときは、うんちの「色の濃さ」がもっとも近い番号を選ぶよう案内しています。

白いつぶつぶは、札幌市衛生研究所によると母乳やミルクの脂肪が固まったものです。うんちの一部ではなく、全体が1番〜3番のような色なら要注意で、すぐに小児科などを受診するよう勧めています。

赤いうんち、黒いうんち、水っぽいうんちのときはどうすればよいですか?

米国小児科学会(AAP)は、赤いうんちと、胎便の時期を過ぎてからの黒いうんちを、必ず医師に相談すべき色に挙げているので、どちらもかかりつけの小児科に相談してください。AAPによると、新生児期の赤ちゃんは血と見間違えるような赤い物を飲食しないため、赤いうんちは特に血の可能性があります。量にかかわらず血の混じったうんちは診てもらう必要がある、ともしています。

黒いうんちについてAAPは、血はふつう腸の中を通るうちに赤から黒に変わるので注意が必要だと説明しています。生まれて最初の数回の胎便は黒くタールのようになるもので、血を心配する必要はないとしています。

AAPの新生児向けの説明では、肛門が少し荒れているとうんちの表面に血の筋がつくことがありますが、うんちに血、粘液、水分が多いときはすぐに小児科に連絡するよう勧めています。赤ちゃんのうんちはもともとやわらかく少し水っぽいため軽い下痢は見分けにくく、AAPは、回数が急に増えて授乳1回につき1回より多くなることと、水分がいつもよりとても多いことを目安に挙げています。生後3か月未満の赤ちゃんで、下痢に加えて発熱があるときも、小児科に連絡するよう勧めています。AAPが発熱の目安とするのは肛門で測る直腸温で38.0℃(華氏100.4度)で、わきの下で測る体温の値ではありません。

うんちのことで受診したほうがよいのはどんなときですか?

次のようなときは、受診するか、かかりつけの小児科に相談してください。

  • うんちが便色カードの1番〜3番に近い色だと思うとき、4番〜7番だったのが1番〜3番に近くなったときは、1日も早く小児科医、小児外科医等の診察を受けてください。こども家庭庁の母子健康手帳(府令様式)がこう求めています。
  • 生後2週を過ぎても皮膚や白目が黄色いとき、おしっこが濃い黄色のとき。母子健康手帳は、すぐに医師等に相談するよう書いています。
  • 赤いうんち、血が混じるうんち、胎便の時期を過ぎてからの黒いうんち(米国小児科学会)。
  • うんちに血、粘液、水分が多いとき。米国小児科学会は、すぐに小児科に連絡するよう勧めています。
  • 生後3か月未満で、下痢に発熱(肛門で測る直腸温で38.0℃)を伴うとき(米国小児科学会)。

アプリでは:小児科で聞かれることに答えられる、おむつ記録

公的な情報

執筆:MyBaby編集部. 情報源の選び方と確認のしかた(英語).

MyBabyは医療機器ではなく、医学的な助言、診断、治療を行うものではありません。赤ちゃんの健康について気になることがあるときは、必ずかかりつけの小児科医や助産師に相談してください。

覚えておくより、記録しておきましょう。

ダウンロードも記録も無料です。iPhoneとAndroidで使えます。

App StoreからダウンロードGoogle Play で手に入れよう